【乳児期早期からの多種類の食物少量投与が食物アレルギーの発症を減らすことができるかについての調査研究】への参加者を募集しています

保護者の皆様へ

 近年、食物アレルギーを発症するお子さんが増えており、特に乳児湿疹が強いお子さんで食物アレルギーの発症が多いとされています。原因食物として鶏卵,牛乳,小麦,ピーナッツ,ソバなどがあります。

食物アレルギーは卵などの食物を直接食べることで発症するのではなく,皮膚についた食物が体に入ることで発症することが近年明らかとなりました。体の皮膚に湿疹があるとバリア機能が低下し食物が皮膚から容易に侵入します。そのため、食物アレルギーの発症予防には湿疹の治療が極めて重要です

また,早くから腸内細菌製剤(整腸剤)を飲んだり、アレルギーを生じやすい食物を少量ずつ食べさせることが食物アレルギーの予防に有効であることがはっきりしてきました。以前のような、「早期から原因食物を徹底的に除去する」という方法は、むしろアレルギーを悪化させると考えられるようになりました。すなわち、食物アレルギーに対しての医学的考え方が、近年大きく変化しているのです。

しかし,現時点で、整腸剤と微量の食物の早期投与のどちらが有効なのかはまだわかっていません。このため,私たち小児科医のグループ(全国の開業小児科27施設:実施期間26施設+研究計画1施設)は,子どもさんに整腸剤だけのパウダー,あるいは整腸剤に微量の食物を混合したパウダーのどちらかを食べていただき,どちらが食物アレルギーの発症予防に有効なのかを調べることを計画しました。

 

実際の方法について

生後3か月から4か月までの赤ちゃんで,湿疹の治療が必要なお子さんを対象にしています。最初に血液検査で重症のアレルギーがないことを調べます。その上で,整腸剤パウダーあるいは、整腸剤に6種類のアレルギーの原因となりやすい食物(卵/ミルク/小麦/ソバ/大豆/ピーナッツ)がごく少量入ったパウダーのいずれかを服用します。お子さんがどちらのパウダーの割付になるのかは担当医師もわからないようにしています。

パウダーは、初めは少ないものから始め、徐々に増量しながら3カ月間服用させます。その後で,アレルギーとなりやすい6食品を離乳食として開始します。このときの離乳食の進め方は文書も用いて十分に説明します。パウダーによる食物アレルギーの予防効果をみるために1歳時および1歳6か月時に,この6種の食品に対するアレルギー症状があるかについての調査を行います。

調査にご参加頂ければ、パウダーの投与と、通院中に湿疹の治療を同時に続けることになり、可能な限りアレルギーの発症を予防することができると考えています。

 

謝礼について

調査研究への参加協力金として合計5000円分のクオカードをお渡しします。

 

ご協力を頂ける方は、院長(保坂泰介)またはスタッフまでお知らせください。