水いぼがあってもプールに入るのはOKです

最近、外来で多いのが、「水いぼがあるので保育園・幼稚園のプールに入れてもらえない」という相談です。しかし、これは間違いです。現在の医学的な考えは、「水いぼはプールの水を介してはうつらない→プールに入るのはOK」というものです。これは、

 

①日本皮膚科学会など3学会合同による声明「皮膚の学校感染症について(平成27年)」(リンク)

②日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説(平成29年改訂版)」p36(リンク)

③厚生労働省「保育所における感染症ガイドライン(平成24年)」p55(リンク)

 

いずれにも明記されており、現在の医学界の統一見解と考えてよいものです。そもそも、水いぼは、接触感染でうつるもので、屋内や広場で露出した肌が触れ合ったり、おもちゃを介してうつることも十分ありえるので、プールだけを特別視するのはおかしいと考えられます。また水いぼ自体は熱が出ることもなく他の感染症に比べると危険度は極めて低い病気です。

注意点は、タオル・浮き輪・ビート板などの共用は避ける、プール後は肌をシャワーできれいに洗う、というものです。また、水いぼを掻いてしまって赤いキズ状になると、とびひ(伝染性膿痂疹)の可能性があり、この場合はプールは控える必要があります。

今年は相談のあったケースでは、その場でいくつかの保育園や幼稚園に直接電話をかけて、先生方に上記の見解を説明したり、親に上記①の解説書を渡して園と相談するようお話したりしてます。

 

ただ、現時点では上記の見解が十分に周知されておらず、現行の園のルールも簡単に変更できず、結局この夏にプールに入れてもらえないところもあるようで残念なところです。