子宮頸がんワクチンの安全性に関する報告:体調の変化はワクチンに関係なし

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子宮頸がんは、乳がんと並んで若い女性で急増している、深刻な病気です。自身の命に関わるだけでなく、出産というライフイベントの機会も失われてしまいます。その病気を予防するワクチンは、世界の120か国以上で承認・使用されており、うち50か国以上で、接種時に公費補助があります。そしてこのワクチン接種を早期に導入したオーストラリアでは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス感染が激減し、子宮頸がん撲滅の可能性までが話題となっています(Gigazine記事から:リンクはこちら)。一方、日本では、2013年に公費対象のワクチンとなったものの、ワクチン後に体調不良を訴える児がいるとの理由で、積極的推奨がストップし、実質的にほとんど実施されなくなっています。しかし、この度、この体調不良は、ワクチン接種していない人でも同じように見られるものであるという論文が発表され、ワクチンとは無関係であることが立証されました。実際に、当院でも、この2月に3名の方に子宮頸がんワクチンを行いましたが、全く他のワクチンと何ら変わることなく接種しております。定期接種の対象となるお子様(小学6年~高校1年の女子)には、是非受けておいてほしいと考えています。特にこの4月から小学6年生になる女の子をお持ちのご家庭は、ご検討ください。

 

枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック