「研究用」抗原検査キットには要注意!

新型コロナウイルス感染症の第6波により感染者が急増している中、自宅でも検査ができるよう、薬局や通信販売等で、いわゆる「抗原検査キット」が販売されています。しかし、「抗原検査キット」は、国がその性能を認可した「体外診断用医薬品」と、未認可の「研究用」とが販売されています。「研究用」抗原検査キットは、感染しているのに「陰性」が出たり、感染していないのに「陽性」が出るといった、トラブルが多く発生しています(こちらの記事参照)。

 

そこで、国からは、強い言葉で、業者に対しての監視指導、取り締まりを促す文書が出されています(リンク)。

 

また消費者庁から一般消費者向けに、抗原検査キットは十分に確認してから購入するよう案内が出ています(リンク)。

 

多くの自治体からも、「研究用」抗原検査キットへの注意喚起が出されています。

・枚方市からの注意喚起(リンク)

・堺市からの注意喚起(リンク)

・新潟県からの注意喚起(リンク)

 

しかし、最近でも、「研究用」抗原検査キットが堂々と新聞の折り込み広告に入ったりしているのを見かけます(写真)

 

研究用抗原検査キットは「ヨーロッパ規格に適合」「〇〇大学発ベンチャー企業開発」といった、誤認しやすい宣伝文句で販売されているものもあり、注意が必要です。また、「唾液で検査可能」という宣伝文句も多くみられますが、国が定めた検査指針「新型コロナウイルス感染症 病原体検査の指針」(リンク)では、唾液での抗原定性検査は認められていないので、これも要注意です。

 

厚生労働省HPに、国が認可した抗原検査キットの一覧があるので、ご自宅で検査をする際も、原則として、ここに記載してあるキットに限ってご使用くださいね(リンク)。

 

枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック