ブログカテゴリ:リスク管理



2020/03/20
昨日夜、新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議から新たな提言がありました。その中で、現在の状況については「引き続き持ちこたえている」とされた一方、「感染源のわからない患者が継続的に増加する地域が全国に拡大すれば、どこかで『オーバーシュート』と呼ばれる爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねない」とも述べています(リンク)。 現状および今後を考えるにあたり、まず、この約1か月間の、国内外の変化を振り返ってみたいと思います。日本は、当初からクルーズ船問題を抱えており、約1か月前の時点では、日本の対応が国内外で強く非難され続けていました(リンク)。しかし、その後の国内の感染状況は、他国と比較すると緩やかな増加にとどまっており、最近は日本の取組が逆に国際的に一定の評価を得ています(リンク)。 一方、国外に目を向けると、ヨーロッパで初めての死者がでたのが、やはり1か月前の2月22日で、78歳のイタリア人男性でした(リンク)。その当時は、恐らく欧米では、対岸の火事のように、中国や日本の状況をみていたことでしょう。しかし、その後の感染拡大により、昨日3月19日には、イタリアでの死者数(感染者ではありません!)が3,400人超となり、それまでずっとトップだった中国の死者数3,200人を上回ってしまったのです(リンク)。また米国では早くも感染者数が1万人を突破し、日本国内の感染者数(クルーズ船除く)約1千人の10倍となっています(リンク)。またたく間に感染は世界中に広がり、本日3月20日、世界の感染者数は24万人、死者数は1万人を突破しました(リンク)。この1か月で世界は劇的に変容したのですが、現在も感染者数・死者数のグラフは急激な上昇カーブを描いており、感染の勢いはこれからさらに悪化することが確実です(リンク)。現在の欧米はまさに爆発的な感染拡大、いわゆるオーバーシュートの状況といえます。 日本は現在、「持ちこたえている」状況ではあるものの、感染者数はゆるやかに増加中で、ピークを越えたわけではありません。例えるなら、山の中のあちこちで立ちのぼる小さな炎を必死に消火活動している段階ですが、炎の大きさやスピードが増し、もはや消火活動が追い付かなくなると一挙に山全体の火事になるように、いつ日本が新型コロナウイルス感染のオーバーシュートの波に飲みこまれてもおかしくない状況と考えます。そうなると、日本全体が、テレビで見る現在の変わり果てた欧米の姿のように、大混乱におちいります。そして、医療崩壊も確実に起こります。地震や交通事故などの患者への対応と異なり、肺炎などの感染症による死亡はその重症・危篤時の救急救命処置に莫大な時間的および人的・物的・経済的負担がかかるためです。 現時点でいえることは、他の多くの困難は伴うものの、引き続き、自分自身が感染しないこと、また職場や大切な家族に感染させないこと、を今の生活のなかで最優先事項とし、強い意識をもって日々行動すること、です。具体的には、まずは、国内外の人の流れを止めることが重要で、当分は不要不急の外出をできるだけ控えることが大切です。専門家会議は、北海道知事が行った外出制限も一定の効果があったと評価しています(リンク)。その意味で、欧米がやりだした一般人への強力な外出制限は理にかなっていると考えます。昨日は大阪府知事が兵庫県への不急不要の外出をしないよう呼びかけましたが、これは何も兵庫県だけに限ったことではないです。そして、他の方との接触や交流を避け、できるだけ部屋の換気を行い、密閉した空間を作らないことです。手洗いの励行、可能ならマスクの着用(あるいは咳エチケットの励行:リンクはこちら)、といった行動を冷静に行っていただきたいと思います。また、重症化リスクが高いとされる、高齢者や持病のある方、及びその家族は、特に感染防止の意識をより高く持っていただきたいと思います。 新型コロナウイルスの終息時期に関しては、世界で感染爆発がおき、ピークですら見えていない現状では、全く予想できませんが、少なくともいえることは、この1か月間で欧米の状況が劇的に変わったように、日本も1か月後には状況が一変している可能性も決して低くない、ということです。これからの数カ月、あるいは半年から1年程度続く、相当な長期戦を覚悟しないといけないと考えています。 新型コロナウイルス感染症は、当院含む一般病院では、診断もできず、治療法もありません。逆に慌てて受診することで、未感染なのに医療機関内で感染してしまうリスクもあります。軽度の風邪症状であれば、まずは自宅安静で対応をお願いします。枚方市・大阪府では、新型コロナウイルス感染症に関する相談センター(電話・ファクス)を開設していますので、ご心配な方は、まずはそちらでご相談ください(枚方市のリンクはこちら)(大阪府のリンクはこちら)。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2020/03/13
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためとして、日本医師会より、インフルエンザや溶連菌、RSウイルス、ヒトメタウイルスなどの迅速検査を行う際は、ガウンやゴーグル等の装着が必要とされました(リンク1)(リンク2)(リンク3)。それができない場合は、検査をせず、臨床診断(問診や診察で判断すること)で治療をする、すなわち、例えばインフルエンザの可能性が高いと判断すれば、検査をせず、抗インフルエンザ薬(タミフルやゾフルーザなど)を処方する、こととなりました。 当院では、検査毎のガウン・ゴーグル装着は困難であり、感染拡大を防止するため、当分は、感染症の迅速検査を行わないこととしました(血液検査等は行います)。ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いします。 感染症検査をどうしても受けたいとご希望される場合は、他の医療機関に電話等にて感染症検査を行っているかどうかをご確認の上、受診をご検討ください。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2020/03/01
昨日夕方、安倍総理大臣が国民に向けてのメッセージをされました。全国一律の小中高校の臨時休校要請など、配慮が足らない、もっと他のやり方があるだろう、など多くの意見があります。確かにそういった面もありますが、何が正解なのか誰もわからず、責任ない立場の方のコメントがネットやマスコミで垂れ流され、どんな対応をしても必ず批判される状況で、責任ある立場の方がなされた大きな決断は重く、尊重すべきと考えています。 一方で2月28日、東大阪市の病院職員とそのお子様(未就学児)の感染が明らかとなりました。この親子は、2月24日に枚方市に来られていたことが報告されています(大阪府発表から、リンクはこちら)。また2月25日から29日にかけて、札幌市・大阪府・高知県で相次いで判明した感染者3名全員が、2月15日夜に大阪京橋のライブハウスで行われたコンサート(参加者100人程度)に参加していたことが報告されています(大阪府発表から、リンクはこちら)。ということは新型コロナウイルスは既に枚方市内に存在していると考えるべきで、市内居住者が3月上旬には発症する可能性が高く、待ったなしの状況であるとご理解ください。行政、医療機関、そして市民で考えるべきことは、もはや流行させないことではなく、流行のピークを、急激で高い山から、なだらかな低い山にするためにはどうしたらいいか、ということです。そのためにこの1,2週間(あるいはもう少し長くなるかもしれませんが)の対応が大変重要との考えからの、国のトップの判断と理解しています。 幸い、保育所、幼稚園、学童保育は継続されますし、小学校低学年のお子様なら病気になっても当院の病児保育も利用可能です(ただし、新型コロナウイルス感染症と診断されたお子様はご利用できません、すみません)。各ご家庭での対応は大変と思いますが、感染を急激に拡大させないためにも、しばらくはなるべく外出を控え、他の方との接触や交流を避け、手洗いの励行、可能ならマスクの着用(あるいは咳エチケットの励行:リンクはこちら)、といった行動を冷静に行っていただきたいと思います。 また、新型コロナウイルス感染症は、当院含む一般病院では、診断もできず、治療法もありません。逆に慌てて受診することで、未感染なのに医療機関内で感染してしまうリスクもあります。軽度の風邪症状であれば、まずは自宅安静で対応をお願いします。枚方市・大阪府では、新型コロナウイルス感染症に関する相談センター(電話・ファクス)を開設していますので、ご心配な方は、まずはそちらでご相談ください(枚方市のリンクはこちら)(大阪府のリンクはこちら)。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2019/11/15
子宮頸がんは、国内の年間患者1万人、年間死者3千人(≒毎日約8人が死亡)の病気です。芸能人にも発症した方が多くおられ(NAVERまとめ「子宮頸がんを発症した有名人まとめ」リンクはこちら)、近年特に若い女性に増加している、大変厄介な病気です。...
2019/09/29
(厚労省HPから:リンクはこちら)...
2019/07/29
(日本医師会HPから:リンクはこちら)...
2019/03/31
(あべのハルカスHPから:リンクはこちら) あべのハルカスにおける、2月上旬から始まったはしか騒動が約2か月を経てようやく終結しました。大阪府下のはしかの全患者は100人超ですが、うち約1/4の25人がハルカスの従業員・客でした(大阪市HPより:リンクはこちら)。...
2019/03/18
(テレビ朝日ニュースから:リンクはこちら) 3月15日夕方、愛知県の保育所の駐車場で、母親と一緒に姉の迎えにきていた1歳女児が、娘の迎えにきていた男性のトラックにはねられ死亡するという事故がありました。...
2019/03/07
本日更新された大阪府の麻しん情報によると、1月からの累計が102例となり、3桁の大台を突破しました。これは年間394例が発症した2008年以来です。他の都府県に比べると圧倒的に多いですが、今週の麻疹の報告数は7例で、この3週間では徐々に減少傾向にあり(28→13→7例)、一旦は落ち着きつつあるようです。一方で気になるのは、風疹の今週の報告数が15例と今年の最高値となっていることで、この3週間でも増加傾向が顕著です(5→12→15例)。風疹は妊婦がかかると赤ちゃんに難聴・白内障・心臓病などの先天性障害を起こすので、こちらにも十分な注意が必要です。 麻疹と風疹は、いずれも発疹を伴う病気で、患者の中心が20歳代~40歳代と共通しており、紛らわしいのですが(医師でも鑑別の難しい時があります)、麻疹の特徴は、発熱が二峰性(一旦解熱した状態が半日~一日続いた後に2回目の発熱があり、その時に全身の発疹が出現)であることです。風疹の特徴は、首や耳の後ろのリンパ節腫脹が先行し、約3日後に発熱と発疹が同時に生じることです。MRワクチンまたはそれぞれの単独ワクチンを2回接種していれば発症しないかごく軽症で済むとされています。 いずれも感染力が強く、医療機関としては隔離対応などの準備が必要な疾患なので、もし麻疹か風疹を疑ったら、まずは医療機関に電話して症状を伝え、受診のタイミングや注意点をご確認ください。 枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック
2019/02/11
(ABCニュースから:リンクはこちら) 本日、あべのハルカスのバレンタインイベント会場の店員2人が、麻疹を発症したと報道されました。イベント会場には不特定多数の来店者がおり、今後さらに感染が広がりそうです。...

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