感染症情報2025年第27週

2025-07-10 感染症情報:更新しました

今週の、「大阪府感染情報センター」の報告から(6/30~7/6)、北河内地区の定点医療機関から報告数の多い一般感染症(インフルエンザ・コロナ含まず)は以下の順でした。

①感染性胃腸炎 ②ヘルパンギーナ ③伝染性紅斑(りんご病)④溶連菌感染症 ⑤手足口病

 

ヘルパンギーナが、今週は4倍近くと急激な増加となり、いきなり2位となりました(28→101人)。一方、先行して増えていた手足口病は、減少に転じました(57→47人)。共に夏風邪ウィルスによる疾患ですが、ヘルパンギーナの症状を起こすタイプのウィルスが優勢になったためと考えられます。ヘルパンギーナが今年の夏のこどもの感染症の主役になる可能性があります。

 

当院の状況は、今週7/7月~7/10木の期間、ヘルパンギーナ12人、手足口病12人、感染性胃腸炎8人、りんご病5人、溶連菌感染症4人、りんご病3人、アデノウイルス感染症2人、新型コロナ1人、インフルエンザA1人、でした。ヘルパンギーナ、手足口病が目立ちます。一方で、近隣の小学校と中学校で、それぞれインフルエンザの小規模集団感染がありました。今後の推移が気になるところです。