過剰に処方される「フロモックス」「メイアクト」の問題点

毎日新聞ウェブサイトから:リンクはこちら

「フロモックス」(一般名セフカペンピボキシル)、「メイアクト」(一般名セフジトレンピボキシル)は第3世代セフェム系という内服用抗生物質で、広範囲の細菌感染症に有効とされ、今も多くの医療機関で処方されています。特に日本は世界で最もこの第3世代セフェムの使用頻度が高い国ですが、近年は、これらの薬には以下のような多くの問題点のあることが明らかになり、できる限り使用を控えるべきだ、と指摘されています。

  1. 内服しても腸管から吸収されず多くは便として排泄される:詳しい説明はこちら
  2. 広範囲の細菌に働くため、腸内細菌のバランスを大きく乱す:近年、腸内細菌の異常によりアレルギーなどの病気や成長発達に悪い影響を及ぼすことがわかってきました。この点は、さらに広域で強力な抗生物質である「オラペネム」(一般名テビペネムピボキシル)、「オゼックス」(一般名トスフロキサシン)も同様の問題があります。
  3. これらの抗生物質が効かないクロストリジウム菌を相対的に増殖させ、偽膜性腸炎という重症下痢症のリスクを高める。
  4. 薬剤のもつ特殊な構造(ピボキシル基)により、特に小児において低血糖症状(意識障害や痙攣)のリスクを高める(「オラペネム」にも同様の問題あり)。詳しい説明はこちら

多くの問題を持つこれらの薬剤が、子どもの病気において必要な状況はほとんどない、という考えが現代医学の主流となっています。抗菌薬(抗生物質)適正使用の観点からも、患者の皆さんに是非知っておいてほしい知識と思います。

 

枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック