ワクチンに積極的なオーストラリアでは、WHO(世界保健機関)により風疹の根絶が宣言されました。同国ではHPVワクチンの普及により子宮頸がん根絶も視野に入っています。
妊婦さんが風疹にかかると、難聴・白内障・心臓疾患などの病気をもった赤ちゃん(先天性風疹症候群といいます)が生まれる危険性があり、また子宮頸がんは若い女性に急増しています。風疹も子宮頸がんも、対策としてワクチンの推進が最も有効であることはオーストラリアの事例をみても明らかです。改めて、ワクチンは医学の進歩が人類に貢献した最大のものの一つと感じています。
風疹の流行拡大が止まらず、HPVワクチンがストップしたままの日本との格差は開くばかりです。
枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック