東京五輪まで1年、風疹対策は待ったなし!

(日本医師会HPから:リンクはこちら)

2020年東京五輪まであと1年となり、関連イベントや報道が目白押しです。しかし一方で、去年夏から始まった風疹の国内流行が収まる気配を見せていません。風疹は、妊婦が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに難聴・視力障害・心臓疾患などの先天異常を生じる危険があります(先天性風疹症候群といいます)。大変残念なことに、今年既にこの病気をもって生まれた赤ちゃんが3人報告されており、今後も増えることが予想されます。こんな状況のため、米国では、

There is an outbreak of rubella in Japan : 日本では風疹が大流行

と表現し、妊婦の日本への渡航自粛を米国民に呼びかけています(CDCのリンクはこちら)。史上空前の規模の訪日外国人が予想される来年の東京五輪への影響も懸念される事態となっています。そんな中、緊急対策として打ち出されたのが、過去のワクチン接種が不十分で、現在の風疹患者の多くを占める成人男性(具体的には昭和37年~昭和54年生まれ)に対する風疹の抗体検査およびワクチン接種の促進です。既に対象者には自治体からこれらを無料で受けられるクーポンが届いていると思います(今回は誕生日が昭和47年4月2日~昭和54年4月1日の方:枚方市HPはこちら)少しでも多くの方がなるべく早く(できれば今すぐ)、このクーポンを利用して、検査及び予防接種を受けてほしいと思います。また、従来からある、妊娠を希望する女性やその配偶者・妊婦の配偶者に対しての助成事業も継続しています(枚方市HPはこちら)。いすれのケースも、希望者は当院でも対応しておりますので、まずはお電話 072-854-0413 にてお問い合わせください。

 

枚方市香里ケ丘の小児科 保坂小児クリニック